今年は6月に竜泉の一葉記念館を訪れたので, その帰りに大鷲神社に立ち寄ってみたら, 誰もいなかった.
三の酉といえば, 三の酉まである年は火事が多いといわれる. しかし酉の日は12日毎にあり, 11月は30日なので, 三の酉のある確率は0.5になり, 2年に1度は火事が多いことになる.
世の中もそういう解釈らしいが, 三の酉はあるとすれば11月の25日から30日なので, かなり寒さが身にしみ, 火事と結び付いたのであろう. 三の酉がない年の二の酉は11月の19日から24日までになければならず, 酉の市の寒さの印象は異るのであろう.
酉の市の平均が2.5回あるのと同様なのが, 土用の丑の日だ. 夏の土用は立秋の前の18日間なので, 12日毎の丑の日確率は1.5になる. 二の丑のある夏は暑いといわれないのはなぜか.
ところで曜日も干支も, 閏や大小の月に関係なく, 正確に繰り返される. したがって計算は簡単だ. 一の酉であった(今年の)11月5日のユリウス日数は, 例の個人用電卓によると, 2454776で, そのmod 12は8である. 従って剰余と干支は
子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥
11 0 1 2 3 4 5 6 7 8 910
と対応することが分かる. (ユリウス日に1を足して12の法をとると, 0,...,11が子,...,亥に対応すると覚えた方がよいかも.)
同様なことは, 年の干支と西暦の間にもあり, 12で割りきれるのは申年, 60で割りきれるのは庚申である. これを知っていると壬申の乱(672年)は確に申年だと了解出来る.
昔のことだが, 三島由紀夫が自決したのは, 1970年11月25日. この日のユリウス日は2440916, mod 12はやはり8で, 実は三の酉であった.
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