2008年11月7日金曜日

酉の市

11月5日は一の酉だった. したがって今年は三の酉まである. 酉の市で人出が多いのは, 大鷲神社らしい. 以前, 何回か酉の市の晩に大鷲神社に繰り出したが, 熊手を求める人と, 冷やかしと, もちろんお参りの人とでごった返し, 身動きもままならない様子である.

今年は6月に竜泉の一葉記念館を訪れたので, その帰りに大鷲神社に立ち寄ってみたら, 誰もいなかった.

三の酉といえば, 三の酉まである年は火事が多いといわれる. しかし酉の日は12日毎にあり, 11月は30日なので, 三の酉のある確率は0.5になり, 2年に1度は火事が多いことになる.

世の中もそういう解釈らしいが, 三の酉はあるとすれば11月の25日から30日なので, かなり寒さが身にしみ, 火事と結び付いたのであろう. 三の酉がない年の二の酉は11月の19日から24日までになければならず, 酉の市の寒さの印象は異るのであろう.

酉の市の平均が2.5回あるのと同様なのが, 土用の丑の日だ. 夏の土用は立秋の前の18日間なので, 12日毎の丑の日確率は1.5になる. 二の丑のある夏は暑いといわれないのはなぜか.

ところで曜日も干支も, 閏や大小の月に関係なく, 正確に繰り返される. したがって計算は簡単だ. 一の酉であった(今年の)11月5日のユリウス日数は, 例の個人用電卓によると, 2454776で, そのmod 12は8である. 従って剰余と干支は

子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥
11 0 1 2 3 4 5 6 7 8 910

と対応することが分かる. (ユリウス日に1を足して12の法をとると, 0,...,11が子,...,亥に対応すると覚えた方がよいかも.)

同様なことは, 年の干支と西暦の間にもあり, 12で割りきれるのは申年, 60で割りきれるのは庚申である. これを知っていると壬申の乱(672年)は確に申年だと了解出来る.

昔のことだが, 三島由紀夫が自決したのは, 1970年11月25日. この日のユリウス日は2440916, mod 12はやはり8で, 実は三の酉であった.

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