以下は夏休み工作の記である.
前回の説明通り, 全加算器は4極双投のリレー2個で実現出来る. 田中君によると, 4極双投のリレーは市販されている, というので, 秋葉原へ出かけ, パナソニック電工の12volt駆動のAHJ3241(1個270円)を8個購入した. (写真はパナソニック電工のカタログから)
スイッチは, A0,...,A3, B0,...,B3の入力用8個の他, C0 inも欲しい(最下段に入れる繰上げは, 減算で必要). 始めの8つはオンオフだが, 最後のCは, 切替えなので, 全部同じ切替えスイッチ9個を購入(1個130円). LEDはS0,...,S3の4個の他, C3 outも含めて5個購入(12volt用 1個30円)した. 従って, 合計3480円也であった.
これが組立て用の図である. 下の方に8個のリレーがあり, 上下のリレーが対の全加算器が4個配置されている. 赤が12voltの線. 青がアースである.
上が操作パネルの裏側で, 上の方にLEDが5個. その下にスイッチが二進数A用に4個, B用に4個. 下から入れる繰上げCin用に1個配置する.
スイッチは下向きを0, 上向きを1にしたい. 裏の端子では, スイッチを上向きにすると, 中と下が接続する. 従って, 左に書いてある繰上げ用スイッチは, 上の端子が¬Cin用である.
AのリレーのA0,A1,A2,A3の端子, BのリレーのB0,B1,B2,B3の端子, それぞれ操作パネルの対応するスイッチに, B0リレーの9と10番の端子は, スイッチCinの¬CとCに接続する.
Aの各リレーの10番の端子Sは, 対応するLEDへ, B3リレーの12番の端子Cは, CoutのLEDに接続する.
この図では操作パネルの方が幅狭く描いてあるが, 実際はパネルは幅が100ミリ. リレーは1個の幅が21.5ミリ, 4個で86ミリであり, リレーの方が幅は狭い.
パネルの下の方, 裏面にリレーを固定してある.
電源は, パソコン用のアダプターを利用した.
完成した加算器の写真を以下に示す. (Coutのラベルのところは, LEDの基盤取りつけネジの穴と重なってしまった. LEDの取りつけ方は最後まで決らなかったので, こういうことに.)
表側
裏側
工作は私の属している研究所の工作室で行った. 電気回路をいじるのは実に久しぶりなので, 研究所の宇夫君に最新技術をいろいろ教えて貰った. 工作後一番の感想は, 視力がずいぶん落ちていることだが, 年のことを考えるとまぁ仕方ないか.
2010年8月10日火曜日
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