2010年8月10日火曜日

リレー加算器

以下は夏休み工作の記である.

前回の説明通り, 全加算器は4極双投のリレー2個で実現出来る. 田中君によると, 4極双投のリレーは市販されている, というので, 秋葉原へ出かけ, パナソニック電工の12volt駆動のAHJ3241(1個270円)を8個購入した. (写真はパナソニック電工のカタログから)


スイッチは, A0,...,A3, B0,...,B3の入力用8個の他, C0 inも欲しい(最下段に入れる繰上げは, 減算で必要). 始めの8つはオンオフだが, 最後のCは, 切替えなので, 全部同じ切替えスイッチ9個を購入(1個130円). LEDはS0,...,S3の4個の他, C3 outも含めて5個購入(12volt用 1個30円)した. 従って, 合計3480円也であった.




これが組立て用の図である. 下の方に8個のリレーがあり, 上下のリレーが対の全加算器が4個配置されている. 赤が12voltの線. 青がアースである.

上が操作パネルの裏側で, 上の方にLEDが5個. その下にスイッチが二進数A用に4個, B用に4個. 下から入れる繰上げCin用に1個配置する.

スイッチは下向きを0, 上向きを1にしたい. 裏の端子では, スイッチを上向きにすると, 中と下が接続する. 従って, 左に書いてある繰上げ用スイッチは, 上の端子が¬Cin用である.

AのリレーのA0,A1,A2,A3の端子, BのリレーのB0,B1,B2,B3の端子, それぞれ操作パネルの対応するスイッチに, B0リレーの9と10番の端子は, スイッチCinの¬CとCに接続する.

Aの各リレーの10番の端子Sは, 対応するLEDへ, B3リレーの12番の端子Cは, CoutのLEDに接続する.

この図では操作パネルの方が幅狭く描いてあるが, 実際はパネルは幅が100ミリ. リレーは1個の幅が21.5ミリ, 4個で86ミリであり, リレーの方が幅は狭い.

パネルの下の方, 裏面にリレーを固定してある.

電源は, パソコン用のアダプターを利用した.

完成した加算器の写真を以下に示す. (Coutのラベルのところは, LEDの基盤取りつけネジの穴と重なってしまった. LEDの取りつけ方は最後まで決らなかったので, こういうことに.)


表側


裏側

工作は私の属している研究所の工作室で行った. 電気回路をいじるのは実に久しぶりなので, 研究所の宇夫君に最新技術をいろいろ教えて貰った. 工作後一番の感想は, 視力がずいぶん落ちていることだが, 年のことを考えるとまぁ仕方ないか.

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